◇すがやみつるの雑記帳: 『仮面ライダー青春譜』第1章 巨匠との遭遇
このへんのエピソード、どこかで見た記憶があるなぁ。永井豪氏のコラムだったかしらん?
なんといっても私にとっては『ゲームセンターあらし』のすがやみつる氏なんですが、仮面ライダーモノだとV3あたりから読んだ記憶があります。
この『仮面ライダー青春譜』は面白そうなんで注目していきます。
そんな夢想に酔いながらアシスタントの手元を見つめていると、突然、玄関のチャイムが鳴った。
先生の机に一番ちかい席にいたアシスタントが、玄関に立っていくと、すぐに、
「サインください」
という元気な男の子の声が聞こえきた。近所の小学生がサインをもらいにきたのだ。
「ちょっと待ってね」
子供から色紙を預かってきたアシスタントは、自分の席にもどると、マジックインキを手にとった。
――え……?
ぼくは目を丸くした。それも当然だろう。アシスタントは、ぼくたちの見ている前で、下絵もなしにサラサラと『サイボーグ009』の絵を描きあげると、石森章太郎というサインまで入れてしまったのだ。
アシスタントは、その色紙を持って玄関に立っていった。
「はい」
アシスタントの声が聞こえ、男の子の嬉しそうな感謝の言葉が聞こえてきた。
子供が帰るとアシスタントは自分の席にもどり、何ごともなかったかのように仕事を再開した。
――これがプロのマンガ家の現実なのか……!
唖然としているぼくに、横から菅野が声をかけてきた。
「いまのがチーフの永井さんだよ」
いま『サイボーグ009』の色紙を描いて子供に渡したチーフアシスタントは、ほかのアシスタントよりも若そうに見えた。しかし、仕事の手は速く、さっさ、さっさと原稿を仕上げていく。しかも楽しげに背景のペン入れを進めていた。
チーフアシスタントのフルネームは、永井清。この一年ほど後に、『目明かしポリ吉』というギャグマンガでデビューするが、そのときのペンネームは、永井豪――となっていた。
このへんのエピソード、どこかで見た記憶があるなぁ。永井豪氏のコラムだったかしらん?
なんといっても私にとっては『ゲームセンターあらし』のすがやみつる氏なんですが、仮面ライダーモノだとV3あたりから読んだ記憶があります。
この『仮面ライダー青春譜』は面白そうなんで注目していきます。









